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2024.05.7

コイン解説&写真

イタリア

アンティークコインとイタリア②

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

前回に引き続きアンティークコイントイタリアについてお伝えします、今回はイタリアのアンティークコインと投資性についてです。

イタリアのアンティークコインと投資性

イタリアのアンティークコインと投資性について考えて行こうと思います。ビットリオ・エマニュエル3世の名品コイン、100リレ金貨を例に投資としての魅力を見ていきます。

100リレ金貨の希少性

1912年に誕生した100リレ金貨「豊穣の女神」。このタイプは1912年発行のものがほとんどです。そのほか1926年、1927年はそれぞれ数十枚づつ、1910年のものは今では存在していません。

このように発行枚数が限られているため、希少価値が高くなっています。相場は最低100万円は超えます。100リレ金貨以外の名品でも、希少性は高く、今後値上がりしていくことはあっても値下がりすることは考えられないでしょう。

デザインの美しさ

コイン愛好家であるビットリオ・エマニュエル3世が作成しただけあって、全体のセンスがずば抜けています。額面、年号の美しさはもちろんですが、書体も洒落ていて全体のバランスが美しいのが特長です。
(画像:ファシスト政権樹立9年目を記念して発行 1931年100リラ金貨)

ビットリオ・エマニュエル3世が作成したアンティークコインは見た目が美しいと評判です。コイン愛好家が好むデザインが実現されています。100リレ金貨「豊穣の女神」だけでなく、ほかの100リレ金貨やリレ銀貨でも同様の美しさを見ることができます。
(画像:1911年 5リレ銀貨)

投資の魅力

希少性、デザインの良さ、さらには大型であることから投資にはピッタリのコインと言えるでしょう。総発行枚数は約5000枚で国内相場は約120万円です。まだまだこれから伸びるコインとの見方もあります。不安材料も特にないことから、比較的低リスクで投資を行うことができます。

ビットリオ・エマニュエル3世が作成したコインはもちろん、他のイタリア製のコインには投資的魅力のあるアンティークコインが多数あります。古代ローマ帝国の時代から続く歴史や伝統が、コインの価値に反映されていると言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回はイタリアのアンティークコインについて、特にビットリオ・エマニュエル3世の作品を中心に紹介しました。古代から続く芸術・文化発信の地であるイタリアで生まれたコインには、芸術性の高いものが多く、アンティークコインとしての価値は高い傾向にあります。

ビットリオ・エマニュエル3世が鋳造した100リレ金貨はその象徴と言っても良いでしょう。100リレ金貨や銀貨は希少性が高いことから投資的な価値も高くなっています。アンティークコインの収集家であれば、イタリアのアンティークコイン購入を一度は考えてみたいものです。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!