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2023.08.2

イギリス

コイン解説&写真

深めよう!アンティークコイン投資 国比較【イギリス編】

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

本日はアンティークコイン投資で必要な知識をお伝えしていきます。

まずはアンティークコインと一口に言っても、発行された年代や国はさまざまです。今回は国に焦点を当て、国別にどんなアンティークコインがあるのか紹介していきます。

また、コインの歴史を語るにはその国の歴史を知る必要があります。その国の主要な出来事と、どのようなコインが発行されたのかをお伝えしていくので、これからどんなコインを集めるか考えるヒントにしていただければと思います。

イギリス

最も人気があるアンティークコインは、イギリスに集中しています。特に価格が高騰しているのは、産業革命によって強大な生産力を身につけ、他のヨーロッパ諸国をしのぐ栄華を誇った19世紀から20世紀のコインです。当時の王族があしらわれており歴史のロマンを感じさせる点や、繊細なデザインによる芸術性の高さなどが人気の秘密となっています。

さらに、イギリスのポンドは19世紀から第二次世界大戦まで世界の基軸通貨として使われていました。世界で使われた通貨だったため、コインの歴史における存在感も大きいです。コインのコレクターが、当時のイギリスのコインを欲しがるのも当然と言えるでしょう。

【1826 ジョージ4世 5ポンド 金貨】

そして特に人気なのが、ヴィクトリア女王の即位記念のコインである「ウナとライオン」です。1837年から1839年の2年間に、わずか400枚だけ発行された非常に貴重なコインです。女王を表すウナと、女王が率いるイギリスを表現した勇ましいライオンのデザインは、芸術性も非常に高いです。

【1839年 イギリス ウナライオン 金貨】

また、20世紀前半頃のイギリスは、インドやオーストラリア、香港などを統治下に置き、世界を統一せんばかりの栄華を誇っていました。現在のイギリスというと小さな島国のイメージですが、当時は強大な力があったのです。

英国の植民地であった19世紀のインドのコインもコレクターに人気があるので、次回ご紹介していきます。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!