
2025.12.11
【入荷案内】1929年 メキシコ 勝利の女神 50ペソ金貨 MS64|「センテナリオ」として世界に愛される大型記念金貨
こんにちは!葉山満です。
ラテンアメリカの大型金貨の中でも、
世界中のコレクターから「最も美しい金貨の一つ」と称される――
『1929年 メキシコ 勝利の女神 50ペソ金貨 MS64』
本記事では、その歴史的背景、デザイン、鑑定評価、市場性、そして他年号との比較まで、
収集・投資の観点から押さえておきたいポイントをまとめてご紹介します。
1929年 メキシコ 勝利の女神 50ペソ金貨とは?
「センテナリオ(Centenario)」の愛称で知られるメキシコ 50ペソ金貨は、
メキシコ独立100周年(1821–1921年)を記念して発行された大型記念金貨です。
本来の目的は「日常の決済用」ではなく、
国家の威信と独立の誇りを内外に示すための特別な記念金貨・準地金型金貨として企画されたもの。
その象徴性・存在感・重量感から、現在もなお世界中の投資家・コレクターに非常に人気が高く、
ラテンアメリカを代表する大型金貨として確固たる地位を築いています。
今回ご紹介するのは、その中でも
- 1920年代にのみ製造された“戦前オリジナルシリーズ”
- PCGS鑑定:MS64(第4位グレード)
- PCGS鑑定枚数:364枚
という条件を満たす、たいへん貴重な一本です。

デザインの魅力
メキシコ独立を象徴する勝利の女神と雄大な火山の情景
● 表面
- ギリシア神話の勝利の女神ニケ
- 背景にそびえ立つ ポポカテペトル山・イスタクシワトル山
右手に勝利の月桂冠、左手に断ち切られた鎖を掲げた女神像は、
スペイン支配からの「独立」と「自由」を象徴しています。
これはメキシコシティの独立記念塔「エル・アンヘル」上部の像をモチーフとしたデザインで、
“自由を勝ち取った国民の誇り” を視覚的に表現したものです。
銘文:
50 PESOS 37.5 Gr. ORO PURO 1821 1929
- 額面:50ペソ
- 純金含有量:37.5g(1.2057オンス)
- 1821:メキシコ独立
- 1929:本コインの発行年
● 裏面
- メキシコの国章
サボテンの上に立つ鷲が蛇を咥える、メキシコ国旗にも用いられる象徴的なモチーフ
銘文:
ESTADOS UNIDOS MEXICANOS(メキシコ合衆国)
力強い鷲と蛇の構図は、古代アステカの伝承に由来し、
「逆境を乗り越え勝利を掴む国家」を象徴する図像として知られています。
コイン詳細(スペック)
発行年:1929年
発行国:メキシコ
額面:50ペソ
素材:金(90%)
総重量:約41.67g
純金重量:約37.5g(1.2057オンス)
直径:約39mm
表面:勝利の女神ニケとポポカテペトル山・イスタクシワトル山
裏面:サボテンの上に立つ鷲が蛇を咥えたメキシコ国章
発行枚数:458,000枚
鑑定:PCGS MS64
PCGS鑑定ページ:
https://www.pcgsasia.com/cert/52643673?l=ja

希少性
オリジナル・ヴィンテージだけが持つ、戦前発行年ならではの価値
センテナリオ 50ペソ金貨は、
第二次世界大戦後に投資用地金金貨として数百万枚規模で再鋳造されていますが、
本コインはそれらとは異なる、**1920年代の“オリジナル・ヴィンテージ”**に属する一枚です。
特に 1929年銘の発行枚数は458,000枚。
後年、約400万枚以上が生産された 1947年銘(再鋳造) と比較すると、
その希少性は 桁違い と言ってよい水準です。
さらに発行から約1世紀を経た現在では、
- 溶解による減耗
- 地金としての売却・再加工
- 記念用途での散逸
などにより、オリジナル年代の現存数は大幅に減少。
PCGS鑑定済み個体に限ると、1929年銘は わずか364枚 にとどまり、
その中でMS64以上のハイグレード品はさらに限られたごく一部となります。
近年、大型金貨自体の流通量が世界的に減少するなか、
1920年代オリジナルのセンテナリオは
「メキシコ金貨の金字塔」
として国際市場での存在感を一層高めており、
実物を目にできる機会そのものが、年々希少化しています。
状態・コンディション
約100年を経てMS64評価を維持する、PCGS第4位グレード
本コインは、PCGSにより
- グレード:MS64
の評価を獲得しています。
これは、未使用品を示す MS(Mint State)グレードの中でも上位に位置する評価であり、
最上位の MS65+ に迫る非常に優れた品質を示します。
- 大型金貨特有の接触痕はごくわずか
- 女神像や火山のディテールが明瞭に残存
- フィールド(地)部分の光沢も良好
約100年を経た39mmの大型金貨でありながら、
ここまで美観を損なうことなく残った個体は決して多くありません。
長い時間をかけて丁寧に保管されてきたことがうかがえる一枚であり、
コレクションの中心に据えるにふさわしい存在感を放っています。
市場性
世界で最も愛される「大型記念金貨」の一つ
センテナリオ 50ペソ金貨は、
- 約41.67gという圧倒的な重量感
- 純金37.5gという明確な資産価値
- 「勝利の女神」と火山を組み合わせた芸術的意匠
によって、世界中のコレクター・投資家から高く評価されてきました。
本品が生まれた1929年は、メキシコ革命後の体制が安定しつつあった時期であり、
新政府が「独立と自由」「新生国家の誇り」を、国内外に強くアピールしたかったタイミングでもあります。
エッジ(縁)に刻まれた
INDEPENDENCIA Y LIBERTAD(独立と自由)
というモットーが、その強いメッセージ性を今に伝えています。
金地金としての価値+記念金貨としてのプレミアム
という二重の価値構造を持つ点も、市場性を押し上げる重要な要因です。
他の名貨と比較した「価格の優位性」
近年、世界のアンティークコイン市場では、
- 大型金貨
- 戦前発行のオリジナル地金型金貨
- 高鑑定のスラブ入り個体
を中心に、価格上昇が顕著になっています。
センテナリオシリーズの具体的な価格推移を見てみると、
- 1921年 勝利の女神 50ペソ金貨 MS65(PCGS鑑定枚数:520枚)
- 2014年:約134万円
- 2020年:約186万円
- 2023年:約248万円
→ わずか9年間で 約85%の上昇
- 2014年:約134万円
- 1930/0年 勝利の女神 50ペソ金貨 MS64(PCGS鑑定枚数:361枚)
- 約165万円で落札されている記録も確認できます。
- 約165万円で落札されている記録も確認できます。
これらの実績から、
- シリーズ全体として評価が着実に上昇している
- 特にオリジナル年代のハイグレード品は、今後もプレミアムが厚く乗りやすい
ことが読み取れます。
なかでも 1929年銘 MS64・PCGS鑑定枚数364枚 という条件は、
- 年代の希少性
- 発行枚数の少なさ
- オリジナル年ならではのプレミアム
を総合して見ても、
今後の上昇余地を十分に秘めたポジション といえるでしょう。
時代背景
「独立100年」と「革命後の再出発」を刻む黄金のメッセージ
1821年のスペインからの独立、
その後の内戦・革命を経て、メキシコは近代国家として歩みを進めていきます。
1921年の独立100周年を迎えるにあたり、
メキシコ政府は国家の威信をかけて記念事業を展開。その象徴として誕生したのが、
勝利の女神を描いた50ペソ金貨「センテナリオ」
です。
- 勝利の女神ニケ:自由と解放の象徴
- 断ち切られた鎖:スペイン支配からの解放
- 背景の火山:メキシコの大地と民族の根源
これらを一枚の金貨に集約させることで、
「過去の犠牲と闘争の上に成り立つ、新しい国家の誇り」を表現したといえます。
1929年という年号は、
独立から100年を超え、新たな国家としてのアイデンティティを固めつつあった時代の空気を映し出しています。

まとめ
大型金貨・記念金貨・地金型金貨の魅力を一枚で味わえるセンテナリオ
まとめると、この金貨は以下の魅力を兼ね備えています。
- ◆ メキシコ独立100周年記念として誕生した、象徴的な大型金貨
- ◆ オリジナル年代(1920年代)に属する「戦前ヴィンテージ」
- ◆ 発行枚数458,000枚&PCGS鑑定枚数364枚という高い希少性
- ◆ 約41.67gの大型ボリュームと、純金37.5gの確かな資産性
- ◆ PCGS MS64という上位グレード(第4位グレード)
- ◆ 世界的に「最も美しい金貨の一つ」と称されるデザイン性
- ◆ 大型金貨需要と金価格上昇を背景に、今後の成長が期待できる市場ポジション
そのため、この金貨は、
- 「存在感のある大型金貨を一枚しっかり持っておきたい」
- 「歴史とストーリー性のある地金型金貨をポートフォリオに組み込みたい」
という方にとって、
コレクション価値・資産価値を同時に満たす理想的な一枚といえます。
市場に出てきても、人気の高さからすぐに消えてしまう銘柄です。
在庫があるタイミングで、ぜひコレクションの中核としてご検討ください。
商品価格:155万円(税込)







