2023.07.1
アンティークコインの立ち位置、他の投資との比較 ~パート①~
みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。
投資といえば株式やFXを連想するかもしれませんが、他にもたくさんの投資先があります。例えば、アンティークコインや絵画、ワインが投資先になることをご存知でしょうか?
この記事では、これらの現物資産と株式などの金融資産の違いを見ていきます。どんなメリット・デメリットがあるのかも解説するので、投資先を探すヒントにしていただければと思います。
現物資産と金融資産の比較
アンティークコインや絵画、ワイン、クラシックカーなど、実体に価値がある投資商品のことを「現物資産」と言います。もしもレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」がオークションに出されたら、数百億円、いや数千億円の値段がつくことが予想されますよね。現物資産の「もの自体に価値がある」という特徴は、こういうことです。
一方、外貨(FX)や株式などお金に換算できるけれど、そのものが価値を持っているわけではない投資商品を「金融資産」と言います。外貨や株式そのものは金属の塊や紙切れでしかなく、実体に価値はないものの、現金化できる価値はある、ということです。現金も金融資産に含まれます。
投資の初心者の方は、投資イコールFXや株式だと思っていることが多いです。しかし、これらの金融資産だけでなく、現物資産への投資と言う選択肢もあるのです。これから現物資産と金融資産のメリットとデメリットを解説していくので、現物資産を食わず嫌いせず、投資先を選んでいただければと思います。
現物資産のメリット
現物資産とは、金、アンティークコイン、クラシックカー、ワイン、切手、絵画のように、もの自体に資産価値があるものを指します。安いときに買っておき、値段が高まってから売ることで、差額を儲けることができます。
現物資産のメリットは、資産価値が景気に左右されにくいことです。現物資産の価値は景気に連動しにくい性質だからです。(リーマンショック、コロナショックからもお判りいただけると思います)
アンティークコインやクラシックカー、ワインや切手などの現物資産は、「昔に作られたもので、時間が経っても色あせないこと」が一つの価値となっています。古いものは経年劣化や火災などで数が減ることはあっても、新品と違い新しく作られて数が増えることはありません。そのため景気とはあまり関係が無い原理で、時間とともに価値が高まっていきます。
現物資産のデメリット
現物資産のデメリットは、商品によっては保管やメンテナンスが大変なことです。特にクラシックカーのように大きな資産の場合、保管する場所に困る人が多いでしょう。
また、偽物を摑まされるリスクがあるのも現物資産に特有のデメリットです。アンティークコインや絵画は偽物もあるので、信頼できる店舗やギャラリーで購入する必要があります。
金融資産のメリット
現金、外貨(FX)、株式、債券などは金融資産です。金融資産のメリットは、保有している間に利息や分配金、配当金といった不労所得をもらえることだと言えるでしょう。
銀行預金をイメージしてみると、預け入れた金額に対して一定の利息がつきますよね。預金の金利は0.001%程度と非常に低いのですが、外貨預金やFXのスワップポイントは1%〜2%、株式の配当金は1%〜5%程度を狙うことができます。現物資産と違い、保有しているだけで利益を得ることができます。
金融資産のデメリット
金融資産のデメリットは、資産価値が景気に振り回されやすいことです。景気が悪いときは儲かりにくく、投資したいと思える魅力に乏しい商品です。
例えば、預金や国債の金利は政策金利に影響されやすいので、マイナス金利の現在は非常に低い金利となっています。株式は2020年のコロナショックで暴落し、大勢の投資家が損をしています。過去を振り返るとリーマンショック、ブラックマンデーなどさまざまな金融危機があり、その都度株式の価格は下落してきました。
これらの金融危機がいつ起こるかは誰にも分からないので、巻き込まれて大損を出してしまう投資家が大勢いるのです。一方で現物資産は景気に左右されにくいので、安定感という点では現物資産に軍配が上がるでしょう。
以上のことから現物資産の方が投資先としてリスクが低いことがお判りいただけると思います。次回はその現物資産についてお伝えしていきたいと思います。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんにアンティークコインで幸あれ!