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2023.09.13

資産としてのコイン

コイン解説&写真

【皆が知りたい!】どんなコインが値上がりしたの?

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

アンティークコイン投資を実践していく上で必要な情報をお伝えしていきます!

アンティークコイン投資に関心を持った方が最初に直面するのが、「コインの種類が多すぎて、どれに投資すれば良いのか分からない!」という難しさでしょう。

この記事では、これまでにどんなコインが値上がりしてきたかお伝えしたいと思います。

アンティークコイン全体はどれくらい値上がりしているのか?

イギリスのナイト・フランク社が毎年公表している『THE WEALTH REPORT』の2020年版によると、コインはこの10年で175%も値上がりしていることが分かります。貴重なウイスキーやワイン、クラシックカーとともに、値上がりが著しい現物資産です。

コイン全体で見ると10年で3倍弱程度の値上がりですが、コインの種類によっては急激に値上がりし、1年で1.5倍ほどの値段になることも。次の章では、値上がりしたコインの具体例を紹介していきます。

値上がりしたコインの具体例

実際にどれくらいコインの価格が上がっているのか、具体例を見ていきましょう。

【イギリスの5ポンド金貨「ウナとライオン」】

ウナとライオンは、1837年から1839年までの間にヴィクトリア女王の即位記念に発行された5ポンド金貨です。アンティークコインの中でも最も人気があるコインの一つで、15年で10倍以上の値上がりを見せています。

状態が良い最高クラスのグレードのウナとライオンなら、もっと急激に値上がりしています。1年で1.5倍から2倍に値上がりし、しかも高騰するスピードは早くなっています。オークションに出品されれば、我先にと買い手が殺到しているコインです。既に1000万円単位の価格がつけられるコインになっています。

なぜウナとライオンに人気が集中するのかというと、発行枚数がたったの400枚しか無く、希少価値が高いことが大きな理由です。 その上、イギリスが世界に影響力を誇っていた時代を象徴するコインであり、デザインも美しいので、歴史的・美術的な価値も見出すこともできます。価格が上昇しやすい価値を備えている、というわけです。

【イギリスの「ソブリン金貨」】

同じくイギリスのソブリン金貨も、値上がりし続けているコインです。値上がりを待つコレクターが出し惜しみをしている背景もあり、マーケットに出回っておらず、希少性から値上がりしやすい状態となっています。

15世紀から発行されているソブリン金貨は、役割を変えてはいますが現在も流通しています。中でも19世紀から20世紀初頭に発行されたソブリン金貨で枚数が少ないものは、特に高値で取引されています。

ジョージ6世の肖像が刻まれた1937年の比較的新しいソブリン金貨でも、大きく値上がりしています。8年で約20万円から約190万円に値上がりしているので、10倍近く高騰しました。

特に高値で取引されているのは、以下のソブリン金貨です。

・1819年銘 ジョージ3世
・1828年銘 ジョージ4世
・1841年銘 ヴィクトリア女王の1841年銘 メルボルン鋳造
・1875年銘 ヴィクトリア女王の1841年銘 メルボルン鋳造
・1908年銘 エドワード7世 オタワ鋳造
・1917年銘 ジョージ5世

メルボルン鋳造、オタワ鋳造などの情報もコインから判断することができます。「ミントマーク」と呼ばれるアルファベットが刻印されているためで、メルボルンはM、オタワはCで表されます。

なお、ソブリン金貨には額面が異なるいくつかの種類があるのですが、額面が大きい方が値上がりしやすい傾向があります。1/2ポンドよりは1ポンド、1ポンドよりは5ポンドといったように、予算が許す場合は額面が大きいソブリン金貨に投資した方が良いでしょう。

【イギリスのクラウン銀貨「スリーグレイセス 」】

金貨だけでなく銀貨も値上がりしています。通称「スリーグレイセス」と呼ばれているクラウン銀貨だと、未使用品が15年で約100万円から1000万円以上に高騰しています。10倍以上の値上がりとなっています。

スリーグレイセスの中でも特に高い値段が付いているのが、ジョージ3世統治下の1817年に鋳造されたコインです。ウナとライオンのデザインを手掛けたウィリアム・ワイオンの作品であり、彼の代表作にも数えられているからです。表面にジョージ3世の横顔が、裏面には3人の女性の全身が描かれているのですが、非常に細かいデザインで芸術作品のようです。

1817年のスリーグレイセスだと、未使用品で2000万円を超える価格で取引されています。

いかがでしたでしょうか?あなたがすでにご存じの人物のコインや一度は耳にしたことのある金貨の名前もあったのではないでしょうか??

次回は、これからどんなコインに注目したら良いのかを紹介していきます。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!