COLUMN
コラム

2023.06.22

アンティークコインとは何か?

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

本日はアンティークコインとは何か?についてお話したいと思います。

アンティークコインとは、100年以上前にヨーロッパなどで流通していた硬貨のことを指します。希少価値が高いことなどから、投資家からの注目度が高い投資商品でもあります。

ここでは、「アンティーク」という用語の説明からアンティークコインに投資するべき理由まで、アンティークコインの基礎知識をいくつかに分けてわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

投資といえば株式やFXのイメージがあるかもしれませんが、それらとは収益性が異なるアンティークコイン投資の世界にも触れてみてはいかがでしょうか?

アンティークとは?

まず、アンティークという用語について解説していきましょう。

「アンティーク」はフランス語で、現代では骨董品や古美術品など「古くて価値のあるもの」に対して使う言葉になっています。一般的には、100年以上の歴史があるものに対して、「アンティーク」と表現します。

「アンティークコイン」も、基本的には100年以上の歴史を持つコインに対して使う言葉です。昔のヨーロッパのコインは金や銀といった貴金属で作られているものも多く、貴金属としての価値と歴史的価値を併せ持っています。まさに「アンティーク」と呼ぶにふさわしい存在でしょう。

ヴィンテージとは?

アンティークとよく似た言葉に、「ヴィンテージ」があります。ヴィンテージはもともとワインに対して使う言葉です。

ぶどうの収穫年がラベルに記載されているワインのことを「ヴィンテージワイン」と呼ぶようになり、そこから転じて由緒正しいワインのことを意味するようになりました。由緒正しく価値があると言う意味から転じて、ヴィンテージは「古くて価値があるもの」ということを示す言葉になりました。

ワインの他には、ジーンズやギターも古くて価値のある品に対して「ヴィンテージ」と言う表現を使います。

アンティークとヴィンテージの違い

アンティークとヴィンテージの違いは、物の性質の違いと歴史の長さの違いの2点です。

まず、アンティークは美術品や骨董品などの芸術性の高いものに対して使う言葉です。一方でヴィンテージは、ワインやジーンズなど実用性の高いものに対して使います。

なお、アンティーク家具やヴィンテージ家具のように、どちらの言葉もよくマッチする品物もあります。芸術性と実用性を兼ね備えたものの場合、どちらも使うことがあるのです。

また、歴史の長さもアンティークとヴィンテージの違いになります。アンティークの目安は100年以上の歴史を持つことですが、ヴィンテージにははっきりとした年数の目安はありません。一般的には20年以上の歴史があればヴィンテージと呼んで違和感が無いかな、といった印象です。

したがって、アンティークの方が歴史が長い傾向にあります。

アンティークもヴィンテージも価値があることの表現なので、どちらがより価値が高いかはケースバイケースです。しかし、コインの場合はアンティークコインとは言いますが、ヴィンテージコインは聞き慣れないですね。投資価値が高いのは、100年以上の歴史があって芸術的な価値も高いアンティークコインと言えるでしょう。

ユーズド、シャビー、レトロとの違い

古さを表す表現には、ユーズド、シャビ、レトロといった表現もあります。これについても意味を押さえていきましょう。

ユーズドとは「中古品」のことで、価値があるかないかに関わらず、新品でないもののことを指します。その意味では、アンティークやヴィンテージの中にも「誰かが使ったことがある」という意味でユーズドの品物は含まれます。

ただし、中古品でも価値があるものはアンティークやヴィンテージと呼ばれることが多いです。ユーズドとしか言わない場合、価値が高くない劣化しているものを指すことがほとんどです。

シャビーやレトロは、ものの様子やテイストを表現する言葉なので、年代や価値を表現するアンティーク・ヴィンテージとは異なる種類の言葉です。新品の家具でもシャビー加工を施してアンティーク調に見せることがあるので、このことからもシャビーとアンティークの違いをご理解いただけると思います。

シャビーは「古ぼけた感じ」といった意味で、新品でも古いものでも「シャビー」と表現します。シック、クラシックと似たようなイメージです。

レトロは「懐かしい感じ」なので、その人にとって懐かしい時代、つまり20年前や30年前のテイストのことを指します。シャビーの方がレトロより古そうなイメージです。

いかがでしょうか?次回はアンティークコインの価値についてお話したいと思います。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!