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2023.12.20

イギリス

コイン解説&写真

注目のメダル!イギリス ジョージ4世 戴冠式の記念メダル①

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

今回はメダルの中でも人気が高い『イギリス ジョージ4世 戴冠式の記念メダル』をご紹介します。

イギリスのアンティークコインを集めている方は増えてきましたが、メダルに注目している方はまだまだ少ないでしょう。

美しいデザインや希少価値のため人気があるメダルなので、この記事でメダルの特徴やジョージ4世の人となりなどを学んでいきましょう。

ジョージ4世 戴冠式の記念メダルの基本情報

ジョージ4世 戴冠式の記念メダルについて、基本情報を整理しておきましょう。

・国:イギリス
・発行年:1821年
・発行枚数:1060枚
・素材:金
・直径:約35mm
・重量:約30g
・表面:ジョージ4世の肖像
・裏面:女神から戴冠されるジョージ4世と3人の女性
・参考取引価格:100万円~300万円

1060枚発行されましたが、現在プルーフ鑑定となっているのはわずか8枚でその希少性から、数百万円で取引されることも珍しくありません。

2020年1月海外のオークションにてPCGS最高鑑定品のSP64が日本円換算で2,340,000円の高値にて落札されましたが、さらにその後の同年2020年のオークションでグレードダウンするSP63がなんと300万円を越える価格で落札されました。

このメダルはジョージ4世の1821年の戴冠を記念し、英国造幣局から正式に発行されたメダルです。表面のジョージ4世の肖像が厚く盛り上がっており、重厚感のあるメダルとなっています。

メダルはコインと異なる立体感や奥行きがあるデザインのため、コインとはまた違った楽しみ方ができます。アンティークコインを収集してきた方は、メダルにもご興味を持っていただけたらと思います。

メダルのデザイナーについて

ジョージ4世の戴冠式の記念メダルをデザインしたのは、ベネデット・ピストルッチという人物です。彼はイタリアの宝石彫刻家であり、英国造幣局のチーフメダリストを務めていました。(画像:ベネデット・ピストルッチ)

ピストルッチはあの幻のジョージ3世の5ポンド(25枚製造)ソブリン金貨のデザインも多く手掛けています。また、ワーテルローの勲章メダルの作者としても知られています。

ちなみに1820年代は、「ウナとライオン」のデザインで有名なウィリアム・ワイオンがチーフ彫刻家、ピストルッチがチーフメダリストという時代です。芸術性が高く人気があるコインの多くが、この2人によって作られていました。

復刻のシルバーメダルについて

同じく「ジョージ4世の戴冠式の記念メダル」には、ゴールドではなくシルバーのバージョンもあります。こちらは復刻版で、ゴールドのメダルと同じデザインが両面に施されています。

取引価格としてはゴールドの方が高いのですが、シルバーの方は手を出しやすい価格です。ピストルッチの作品ということで、シルバーのメダルも値上がりが期待されます。ゴールドを入手できない場合、シルバーから集めるのも良いでしょう。

確固たる人気を誇るイギリスコインで、ウィリアムワイオンの芸術性に匹敵する、希少なメダルをコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?

次回はジョージ4世の人となりなどをお伝えします。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!