COLUMN
コラム

2023.07.12

地球一の金持ち○○○家はこうやって成り上がった。

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

今回はタイトル通り「地球上で一番のお金持ち」についてお話したいと思います。

地球上で一番のお金持ちといえば、誰を思い浮かべますか?マイクロソフト創業者のビル・ゲイツでしょうか。はたまた、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾスでしょうか?

彼らも確かにお金持ちですが、世界にはとんでもない資産を築き上げた一族があります。それが「ロスチャイルド家」です。

ロスチャイルド家の資産は非公開で、天文学的な数字とも言われているほど。今回は、ロスチャイルド家がどうやって資産を築いたのかついて紹介していきます。

ロスチャイルド家の歴史

銀行業で栄え、現在も栄華を誇るロスチャイルド家。しかし、始まりはドイツの一般市民でした。

わずか300年弱のうちに地球で一番のお金持ちになったのは、一体どうしてなのでしょうか。ロスチャイルド家の勃興の歴史を紐解いていきましょう。

古銭商から始まった華麗なる歴史

ロスチャイルド家の華麗なる歴史の始まりは、18世紀に遡ります。1744年、ドイツのフランクフルトにあったユダヤ人居住地区であるゲットーで生まれたマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが、ロスチャイルド家を勃興させました。

フランクフルトで両替商や古銭商を営んでいた父親の跡を継ぎ、マイヤーもこれらの仕事に就きました。1760年代からフランクフルトで古銭商を始め、父親の顧客だったヴィルヘルム1世(初代ヘッセン選帝侯)など、上流階級の顧客を獲得しています。

ヴィルヘルム1世

マイヤーは古銭商だけでなく、フランクフルトで貿易商も営んでいました。フランクフルトにはイギリスの植民地産品や工業製品が集まっていたこともあり、1780年代にはマイヤーは貿易商で大成功を収めます。

貿易で儲けるには、「安く仕入れて高く売る」のが基本です。自分が製品を作るわけではないので、いかに安く仕入れ、高く売れるかが成功の秘訣となります。

金融業にも、全く同じことが言えます。現代でも、私たち投資家は株式を安く買って高く売ろうとします。アンティークコインや絵画などの美術品に投資する場合も、安く買って高く売るのが基本ですよね。

貿易商として頭角を現したマイヤーには、「安く買って高く売る」ことへのセンスがあったのでしょう。本人が意識していたかどうか、今となっては分かりませんが、エピソードからは商売人として天才的なセンスを持っていたことが感じられます。

マイヤーの才能は、5人の息子たちにも受け継がれていったようです。5人の息子たちも銀行業で大成功を収め、ロスチャイルド家の名声を高めていきました。

どのようにして資産を築き上げてきたのか、おわかりいただけたと思います。次回はマイヤーの5人の息子達の華麗なる活躍についてお伝えいたします。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!