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2023.07.21

古代

コイン解説&写真

アンティークコインを知ろう!【古代編】

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

今回はアンティークコインの基本、年代についてお話したいと思います。

一口にアンティークコインと言っても、とても幅広い年代を含むことをご存知でしょうか?アンティークコインとは、紀元前から1945年頃までの幅広い時代に使われたコインの総称で、かなり漠然とした言葉なのです。ちなみに1945年以降は現代で、貨幣はモダンコインと呼ばれます。

世界史を古代、中世、近世、近代、現代に分け、主な出来事と代表的なコインについて解説していきます。どの年代のコインを集めるか考える際に参考にしていただければと思います。

【プトレマイオス 古代ギリシャ金貨】

こちら、古代ギリシャ世界最大級の金貨でその重量は27.42gも有ります。
この時代の1スタテール金貨で重量は6.8g前後でしたからその丁度4倍の重量を持つ最高額面金貨です。

古代コインとは

人類が商品の取引にコインを使うようになったのは、紀元前600年頃の古代からだとされています。現在知られている最も古いコインが、紀元前670年頃にリディアというヨーロッパの国で作られたコインです。

【リディアコイン】

世界最古と言われている紀元前561年~546年頃に発行されたリディア金貨です。約2600年前に、発行された金貨です。当時のコインは、表面には綺麗なデザインが施されているものの、裏面にはヘンテコな穴が空いていました。これはコインの作り方によるものです。土台にコインのもととなる金属をくっつけ、ハンマーで叩いたため、土台をつけていた穴が残っているのです。

古代の出来事で有名なのが、有名なのがアレクサンダー大王のオリエント世界征服でしょう。彼は古代ギリシャの北方にあったマケドニア王国の王子として生まれ、父親の跡を継いで若くして王位についた人物です。

アレキサンダー大王は東方遠征で、シリアやエジプト、ペルシャを従え、ヨーロッパ、アフリカ、アジアに渡る大帝国を築き上げました。この頃、金山や銀山から大量の貴金属を採掘できるようになり、大きさと重さを統一したコインが作られるようになりました。

代表的なコインが、アレキサンダー大王時代のスターテル金貨です。表面には女神アテナ、裏面には女神ニケが刻まれています。アレキサンダー大王が誇る広大な領土で流通していたコインで、壮大な歴史のロマンを感じるアンティークコインとなっています。

【アレキサンダー大王時代 スターテル金貨】

古代のコインも最近は投資対象として見直される動きが出てきています。これから価値が高まるの考えられるので、状態の良いものを見つけたら手に入れておきたいところです。

いかがでしたでしょうか?古代コインについておわかりいただけましたでしょうか。現代までこんなに綺麗な状態で残っていることは奇跡だと思います。

また次回以降、各年代についてお伝えしていきます。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!