COLUMN
コラム

2023.07.24

中世

コイン解説&写真

アンティークコインを知ろう!【中世編】

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

今回は前回の古代編に引き続きアンティークコインの中世についてお話したいと思います。

【中世とは】

中世は、西ローマ帝国が滅亡した476年から、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)が滅亡する1453年までとします。ローマ帝国によって統一されたヨーロッパは、ゲルマン人の侵攻によってバラバラになり、分裂していきました。

各国で使われるコインも異なったため、中世になるとコインの種類がかなり多様になります。ちなみにゲルマン人が設立した国は、現在のドイツやフランス、スペインなどの原型となっています。

【ビザンチン帝国 ユスティニアノス2世 ソリダス金貨 685-695年】

【ビザンチン帝国 ヘラクリウス(AD610-641) ソリダス金貨】

その中でもビザンチン帝国は昔のローマ帝国をベースにしているため、当時の他国に比べて豊かな国でした。一時的には、ヘラクリウス帝の下でシリアやエジプトなどの領土を回復できたほどです。しかし、周辺国に富を狙われたことなどのため、領土を失っていき、滅亡に至ります。

そんなビザンチン帝国では金貨や銀貨が使われており、皇帝の肖像を描いたものが多いです。ヘラクリウス帝が描かれたソリダス金貨も7世紀頃に流通していました。裏面には十字架があしらわれています。

中世のコインも非常に古く貴重なものですが、まだ投資対象として高騰しておらず、数万円から購入することができます。実在した皇帝が刻まれたコインのロマンとともに、これからの値上がりの期待を込めて投資をしてみてはいかがでしょうか。

次回は近世についてお伝えしていきます!

みなさんにアンティークコインで幸あれ!