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2023.08.11

コイン解説&写真

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深めよう!アンティークコイン投資 国比較【ニューギニア編】

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

本日はニューギニアについてです、現在のパプアニューギニアについて
お伝えしていきます。

ドイツ領だった頃のニューギニアのコインにも、貴重なものがあるので
紹介していきましょう。1884年から1919年まで現在のパプアニューギニアの北半分はドイツの支配下にあり、ドイツ領ニューギニアと呼ばれていました。

19世紀、ヨーロッパ勢による植民地化の競争が激化しており、イギリス、オランダ、ドイツがニューギニアをめぐって争い、1884年に三分割して統治することが決まりました。ドイツが統治した北半分が、ドイツ領ニューギニアです。下記がドイツ領ニューギニアの位置になります。

1914年、第一次世界大戦が勃発すると、イギリスはオーストリアに対してドイツ領ニューギニアを占領するよう要請します。これによってオーストリアが占領することになり、ドイツ領ニューギニアからオーストリア領ニューギニアとなりました。

ドイツがニューギニアを植民地支配していた頃のコインで有名なのが、極楽鳥が描かれた2マルク銀貨と5マルク銀貨です。極楽鳥はニューギニアやその周辺で見られる鳥で、鮮やかな色彩が特徴です。

【ドイツ領ニューギニア 1894A 極楽鳥 2マルク 銀貨】

【ドイツ領ニューギニア 5マルク 1894年 】

いずれも発行年は1894年のみとなっており、発行枚数も1万から2万枚と多くはないため、非常に貴重なコインとなっています。当時のコインなら、普通はドイツを統治していた人物の肖像が描かれるものです。しかしこれらのコインは極楽鳥が描かれている珍しさもあり、コレクターの人気が高まっています。

極楽鳥の種類は40以上あり、どれも鮮やかな色彩を持っていて美しい羽をもっているのは雄で、雌は地味な色合いになっています。

またこちらのコインはパプアニューギニアの50キナ金貨になります。プルーフウルトラカメオの完璧な品です。KM#38、発行枚数は僅か1500枚の非常に希少な金貨になります。1894年の極楽鳥から100周年を記念して作られた非常に美しい金貨です。

【ニューギニア 1994 金貨 50K 極楽鳥 】

1894年極楽鳥のコインは鳥類が描かれたコインの中で最高級の美しさを誇るとして有名です、もしニューギニアのコインを手にする機会がありましたら是非コレクションに加える価値があると思います。

次回は今は存在しない国も注目をしてみたいと思います。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!