2023.08.9
ドイツ
コイン解説&写真
深めよう!アンティークコイン投資 国比較【ドイツ編】
みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。
前回に引き続きはアンティークコイン投資で必要な知識をお伝えしていきます。本日はドイツについてです。
ドイツといえば962年から始まった神聖ローマ帝国を思い浮かべるかもしれません。実際、神聖ローマ帝国で使われていたアンティークコインは希少価値が高く、人気があります。バイエルンの都市景観を描いた美しい金貨がこちらになります。
【1640年マキシミリアン5Ducat金貨】
しかし、ドイツの歴史で特に注目したいのは東西ドイツの分裂と統一でしょう。第二次世界大戦後、ドイツの西側はアメリカ・イギリス・フランスが占領して自由主義経済に基づく復興を目指し、東側はソ連が占領して社会主義化を目指したことから、1949年に東西に分裂してしまいました。
1989年にはベルリンの壁崩壊が起こり、1990年にドイツが統一されたので、45年ほど国家が分裂していたことになります。この頃に流通していたコインは現在は使われておらず、また歴史的に重要な出来事を反映しているため、値上がりが期待されています。
【ドイツ 1697-1700年 1/2バンク ポルトガレッサー 5ダカット】
アンティークコインと呼べるほど古いものではないので、東西ドイツ時代のコインはモダンコインの仲間です。東ドイツのコインだと、例えば1978年にソ連が行った有人宇宙飛行を記念した10マルク白銅貨が挙げられます。ドイツなのにソ連の記念コインがあるのは、面白いですよね。
【1978年 宇宙のコイン・銀行券 東ドイツ・ソ連共同
宇宙飛行記念10マルク白銅貨】
次回はニューギニアについてお伝えしたいと思います!
みなさんにアンティークコインで幸あれ!