COLUMN
コラム

2023.09.1

資産としてのコイン

【★ここが重要ポイント!!】手にするコインが本物なのか?果たして偽物なのか?②

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

前回は主に「偽物のコインに騙されるケース」についてお伝えしました。

包み隠さずに言うと、コインの見た目から真贋を見極めるのは不可能です。しかし、コインの真贋を見極める必要はありません。騙そうとしてくる悪質な業者を見分けることができれば、詐欺には遭わないからです。ここでは、悪質業者を見破るポイントについてお話ししていきます。

それでもすり抜けてしまう業者がいないとは限らないのですが、かなりの確率で詐欺を未然に防ぐことができます。以下の5つのポイントは必ず確認した上で購入しましょう。

1. 販売者の信用性
2. 販売者側からの保証
3. 鑑定済みかどうか
4. 鑑定番号
5. 他と比べて安すぎないか

1. 販売者の信用性

まず、信用できる販売者から購入するのが鉄則です。信頼性を確認するためには、PCGSやNGCから認定を受けているかどうかを見ると良いでしょう。この2つはコインの二大鑑定機関で、販売業者に対する認定も行っています。

また、コインショップとして長年の実績がある販売者も、信用できると考えられます。店舗に出向く前に、何年くらい経営が続いているのかも確認すると良いでしょう。

2. 販売者側からの保証

優良な販売者の場合、真贋の保証などの仕組みを設けていることが多いです。万が一偽物だと分かったら全額返金などの保証を付けているケースです。

「全額返金保証があるということは、本当は偽物なんじゃないの?」と読み取る方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは基本的にはありません。ディーラーなどの販売者がどうして保証をつけるかと言うと、顧客に安心してコインを買ってもらうためなのです。保証制度とは、「本物を販売していると保証するので、不安な人も安心して買ってくださいね」といった意味のものだからです。信頼できる業者を見極めるポイントとしても、保証の有無は使えます。

逆に、保証がない販売業者から購入するのは不安ですよね。もし購入したコインが偽物だった場合、返金などの対応をしてもらえないからです。保証があって信頼できる業者から購入しましょう。

3. 鑑定済みかどうか

コインの真贋が第三者機関によって鑑定されていることも、本物と偽物を見分ける重要なポイントです。世界的なコインの鑑定機関であるPCGSかNGCの鑑定を受け、専用のケース(スラブ)に入ったコインを選べば、偽物をつかまされるリスクが下がります。

上述したように、裸コインを購入して後に偽物だったことが発覚した、というケースはよくあります。裸コインの方が繊細なデザインを鑑賞しやすいので、一部のコレクターの間では人気があるのですが、初心者がいきなり裸コインに手を出すのは難しいと思います。スラブに入った状態で、鑑定済みであることがはっきりしているコインを買いましょう。

それでも、上述したようにスラブを偽造するなどして、偽物をさも鑑定済みの本物のコインであるかのように販売する悪質な業者もいます。スラブが偽造かどうかを見極めるには、次に解説するように鑑定番号を調べます。

4. 鑑定番号

スラブに入った鑑定済みコインのように見えても、スラブが偽造されていることがあります。これを見破るには、鑑定機関がつけた鑑定番号を照合することです。下記の写真のモザイク部分が鑑定番号の記載とバーコード、QRコードが記入されています。

PCGSもNGCも、鑑定したコイン1つ1つに異なる番号(鑑定番号)をつけて管理しています。スラブに書かれている鑑定番号を、各社のホームページの「CERT」などと書かれたページで入力することで、鑑定されたコインであるかどうかが分かります。ヒットしなかったり、他のコインが表示されたりする場合は、スラブが偽造されていることが疑われます。

PCGSとNGCのホームページで鑑定番号を調べると、本物かどうかだけでなく、基準価格やコインの残存枚数なども知ることができます。真贋を見極めるためだけでなく、購入するかどうかの判断にも使えるので、ぜひ活用してみてください。

このように鑑定番号を調べることで、スラブの偽造も高い確率で見破ることができます。

5. 他と比べて安すぎないか

同じ種類・グレードのコインでも、他の業者に比べて明らかに安い値段で売られているものは、真贋が怪しい可能性が高いです。悪質業者の「偽物だから安く売って、早く手放してしまいたい」といった心理が見えるようですよね。

特に注意していただきたいのが、ネットオークションやネットショッピングでコインを買う場合です。ネットの場合、画像と価格を見ながらコインを選ぶと思いますが、画像を簡単に偽造できてしまう問題があるからです。あまり状態が良くないコインでも、綺麗なコインの写真を掲載して販売することができてしまうのです。その結果、コインの買い手にとっては「こんなに状態の良い品物がリーズナブルな価格で買えるチャンスだ!」という状況が生まれてしまいます。

明かな詐欺行為の場合は警察に被害を届けることができますが、金額が小さい場合などは届け出ること自体にとまどいを感じてしまうかもしれません。悪質業者は被害者の泣き寝入りを狙うため、安い金額に設定しているのでしょう。

以上の理由から、他より安い価格で販売している業者は、悪質業者の可能性が高いです。特にネットでの売買では詐欺が起こりやすいので、初心者の方にはおすすめできません。できるだけ実店舗でコインをよく見て選んで決めましょう。

まとめ

アンティークコインが本物か偽物かを見分ける方法について解説してきました。真贋の鑑定は専門家にしかできないので、コインを買うコレクターにできるのは、悪質業者に引っかからないように気を付けることだと言えるでしょう。

紹介したポイントを押さえることで、詐欺に引っかかるリスクを大きく下げることができます。これからアンティークコイン投資を始める方など、偽物のリスクを不安に感じている方のお役に立てれば幸いです。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!