COLUMN
コラム

2023.09.22

資産としてのコイン

コインの売り方

みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。

前回に引き続きアンティークコインの売り方と各方法のメリット、
デメリットについてお伝えしていきます。

買い方はこちら

ではコインを売るときのそれぞれの方法と各メリット・デメリットを
見ていきましょう。

1. コインショップ

メリット

コインショップで売却するメリットは、売りたいコインがたくさんある場合も対応してもらいやすいことです。セットでないコインの場合、ネットオークションやフリマアプリでは個別に出品するのが基本で労力がかかりますが、コインショップに売却を依頼すれば一度で済むので、余計な手間がかかりません。

デメリット

デメリットは、査定が安くなる可能性があることです。店舗の利益となる
手数料がかかることや、自分で価格を決められないことなどから、理想の
価格で売れないこともあります。

なお、購入は実物を自分の目で見た方が良いですが、売却の際はわざわざ店舗に行くのが面倒、という方もいらっしゃると思います。持参ではなく宅配でも査定と買取を行なっている業者もあるので、売却のときは宅配も活用すると良いでしょう。業者によっては、買取業者がコイン保有者の自宅に出向く出張買取を行なっていることもあります。

2. オークション

メリット

オークションでアンティークコインを売却するメリットは、高い価格で売れやすいことです。コレクターが欲しがるコインを出品できれば、入札競争が起こって売却価格が上がっていきます。

デメリット

一方のデメリットは、希望の価格で売れないリスクもあることです。入札が入らなかったり、入っても競争には至らなかったりした場合、思ったよりも安い値段になってしまうかもしれません。目安の価格や最低入札価格はオークション会社が決めるので、思い通りの値段で出品できるわけではないからです。

場合によっては、落札価格が低くて損をしてしまうことも。それでも入札された場合は原則取り消せないですし、売却価格が分かってから「やっぱり売りません」とは言えません。コインが安く売却されてしまうリスクも理解した上で、オークションを利用していただければと思います。

3. ディーラー

メリット

売却時にディーラーを利用するケースはあまり聞かないのですが、買取してもらうことも可能です。下取りのような形で、新たなコインを買う代わりに保有しているコインを買い取ってもらうなどの柔軟な取引ができるのがメリットです。

デメリット

デメリットは、後から断りにくいことでしょう。査定額に納得が行かなかった場合、交渉することは一般的ですが、交渉決裂まで行くと今後の取引に支障を来す可能性があります。

4. ネットオークション、フリマアプリ

メリット

ネットオークションやフリマアプリでアンティークコインを売却するメリットは、自分で価格を決められることです。コインショップの査定だと納得できない値段になることがあるのですが、ネットでの出品なら自分で価格を決められるので、買値より高い値段に設定できて利益を出しやすいです。

また、PCGSやNGCで鑑定されたコインであれば、買い手も安心してくれるので、売却しやすいでしょう。

デメリット

デメリットは、梱包の作業も自分でやらなければならないことです。宅配便で運ばれる過程で傷が増えたり破損したりしないよう、厳重に梱包する必要があります。もし傷ができるなどの事故があればクレームにつながり、返金が必要になるかもしれません。

他にも、悪質業者の詐欺がネットオークションやフリマアプリで起きていることから、買い手が慎重になっているデメリットもあります。鑑定済みのコインは売却しやすいのですが、裸コインのようにネット上では真贋を見極められないコインは売れにくいです。

ネットオークションやフリマアプリを試してみて、売れなかったら買取業者に持ち込むことでも良いと思います。自分が決めた価格で売れるのは大きなメリットなので、活用していきたい手段ではあります。

まとめ

アンティークコインの買い方、売り方として、以下の4種類を解説してきました。

1. コインショップ
2. オークション
3. ディーラー
4. ネットオークション、フリマアプリ

初心者の方はコインショップでコインを購入することから始めるのが一般的かと思いますが、どの方法から始めないといけないといったルールはありません。好きな方法で始め、コインとの出会いを広げていただければと思います。

みなさんにアンティークコインで幸あれ!