2023.09.15
資産としてのコイン
コイン解説&写真
【誰もが知りたい!】これから値上がりするコインとは?
みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。
前回に引き続きアンティークコイン投資を実践していく上で必要な情報をお伝えしていきます!
これまでのアンティークコイン投資ではイギリスのコインが主流でしたが、そろそろ頭打ちの可能性があります。
値段がかなり高騰しているので、今後も同じ勢いで伸びるかは疑問です。
実際、一部のイギリスコインは、オークションでの落札価格が前年を下回ることもあり、そろそろブームが落ち着くかもしれません。
そこで、イギリスの人気コインよりも手に入りやすく、これからの値上がりが期待できるコインを紹介していきます。他のヨーロッパのコインと古代コインが、今後注目すべきアンティークコインになるでしょう。
他のヨーロッパのコイン
イギリス以外のヨーロッパ、すなわちドイツやフランスのコインも今後値上がりしていくと考えられます。ドイツなら神聖ローマ帝国のコインの注目度が上がっています。フランスなら絶対王政の頃のルイ14世、ルイ15世、ルイ16世の肖像が描かれたコインや、ナポレオン統治下のコインがおすすめです。
【フランス ルイ14世 ルイドール金貨】
イギリスの人気コインは既に1000万円以上で取引されているのに対し、これらのコインは数万円から数十万円で手に入れることができます。まだまだ初心者でも手を出しやすい価格ですよね。
これまではヨーロッパ諸国の中でイギリスのコインが特に値上がりしていたのですが、これには理由があります。イギリスは王室の系統が長く続いているので、コインのデザインも系統立っており、収集しやすいのです。発行枚数も明らかですし、コインの歴史に一貫性があるのです。
この「集めやすい」という特徴が他の国に比べて突出しているため、イギリスのコインは値上がりしてきました。ですが、そろそろ価格が頭打ちになると考えられるので、他の国のコインに目が向けられるようになるでしょう。
コレクターたちがイギリスのコインに特に注目していたため、ドイツやフランスのコインは価格がまだまだで、割安感のあるものが多いです。もちろん、気に入ったコインを集めていただくのがベストですが、投資目的でご購入されるなら、ドイツやフランスのコインもご検討いただければと思います。
古代コイン
古代ギリシャや古代ローマのコインも、これから注目の投資対象です。既に海外ではじわじわと取引価格が上がってきているので、投資目的でご購入される方におすすめです。
古代コインはシンプルなデザインですが可愛らしいものが多く、最近人気が出てきています。古代ギリシャのテトラドラクマ銀貨がその代表例で、表面には女神アテナが、裏面には可愛らしいフクロウが描かれています。イギリスのコインは凝ったデザインで人気があるのですが、このフクロウのような親しみやすいデザインも良いですよね。
古代コイン特有のリスクを1つ挙げるなら、発掘されてコインが見つかり、数が増えることで希少性が下がってしまうリスクです。古代コインは記念コインと違って広く流通していたことや、発行枚数が定かでないことなどから、今後新たに見つかる可能性を秘めています。数が増えるほど希少性が薄まってしまうので、発掘によって値下がりするリスクは否めません。
古代コインのこれまでの価格の推移は、20年間で5%〜10%ほど上昇している程度です。インフレ率と同等か少し上回る状態で、インフレ負けしない資産防衛として人気でした。今後も同じようにインフレ対策の投資先として期待できるでしょう。
しかし、今後はそれだけでなく、主要な投資先として台頭してくると考えられます。投資目的での資産形成にも合うコインになっていくでしょう。
まとめ
前回の値上がりしてきたコインの事例と、これから値上がりが期待されるコインについて紹介してきました。
ウナとライオンやスリーグレイセスのように、イギリスのコインはこれまでに10年で10倍、15倍といったスピードで値上がりしてきました。1枚に数千万円の値段がつくことも珍しくなく、現在はやや割高感が出てきています。
そこで次なる投資先となるのが、ドイツやフランスなど他のヨーロッパのコインや、古代ギリシャや古代ローマなどの古代コインです。
気に入ったコインを集めるのが一番ではありますが、値上がりを期待するなら、今のうちに割安なコインを狙って購入するのが良いでしょう。
次回も引き続きアンティークコイン投資を実践していく上で必要な情報をお伝えしていきます!
みなさんにアンティークコインで幸あれ!